お兄ちゃんは危険な××!
朝食を食べたあとは、お兄ちゃんと一緒に毎朝登校。
なぜなら、学校が同じだから。
適当に会話して適当にケンカしながら正門前に到着。
今日は時間通り普通に行き着いたけど、たまに変な発明品を試したりする日もあって遅刻回数はもう10を越えそう。
私は真面目に行ってるつもりなのに……
「じゃあ優絵、帰りは教室に迎えに来るから」
昇降口の前で、私と別れる前にお兄ちゃんがニコニコと言った。
私はそのなぜかイラッとくる笑顔をじっと見つめて、ふいとそっぽを向いた。
「たまには一人で帰りなよ」
そう言うと、お兄ちゃんはわざとらしく悲しそうに眉を下げた。