お兄ちゃんは危険な××!



び…



びや、く?



固まるわたしを見て、お兄ちゃんはくすっと笑った。


その表情に、じわりと頬に熱が集まってくるのを感じた。



なんか……、いつもと雰囲気が違う。


部屋の中を仄かに浮かびあがせるライトの、暖かい光のせい?

それとも、熱のせいでわたしの感覚がおかしくなっちゃったのかな……


「口開けて……」


お兄ちゃんの指が優しく唇をなぞってきて、体に変な感覚が走った。

そのまま指を滑らせて鎖骨をつ、と撫でられ、戸惑いながら視線をあわせた。


「お、お兄ちゃ……、ん…」



< 219 / 266 >

この作品をシェア

pagetop