お兄ちゃんは危険な××!
お兄ちゃんは指先で頬に軽く触れながら、見たことのない妖艶な笑みを浮かべながらわたしをみつめていた。
そんなお兄ちゃんと視線を交わして、わたしの顔はきっと茹でダコより赤くなってる。
なに……?
なんなの?
これは一体どういう状況?
うまく回らない頭で一生懸命考えを巡らせているわたしをよそに、お兄ちゃんは小瓶の蓋を開け、薬を二錠手のひらに転がした。
そして枕元のランプの下に置いてあったコップを手にとり、水とともに薬を口に含んだ。
あれ……?
お兄ちゃんが、飲むの……?
なんてぼんやり観察していたわたしの顔を、お兄ちゃんの手が捉えて目を見開いた。