お兄ちゃんは危険な××!
「……!」
唇が重なって、水が口の中に入り込んできてそれを飲んでしまった。
固形状のものが喉の奥に滑り落ちていくのを感じて、一気に血の気が引いていった。
「いやあああ!」
「なに?」
「なにじゃないよ!変な薬、また飲んじゃったー!!」
「……」
悲鳴をあげて喉を押さえるわたしを見て、お兄ちゃんはわけのわからないため息をついた。
「あーあ、全く。ぶち壊しだなー」
やれやれと首を振るとベッドの上から降りてくれた。
そしてそのまま真っ直ぐドアのほうへ行く。
「お兄ちゃん…?」
「ちょっと外出てくる。優絵は寝てて」