お兄ちゃんは危険な××!
「あ、須藤先輩。これ忘れてましたよ」
「あー、サンキュ」
二井くんがお兄ちゃんにタオルを差し出したのを見て、なんかちょっとだけほっとした。
お兄ちゃん、二井くんのとこに泊まったんだね……
「優絵?」
わたしが二人をじっと見ているのに気づいたお兄ちゃんが、首を傾げた。
「な、なんでもない」
ふいと目を逸らすと同時に、先生の声が響いた。
「一組から順にバスに乗れー。席は出席番号順だー」
それを合図にみんなぞろぞろとバスに乗り込む。
番号順で席に座ると、わたしの席は窓際前から七列目だ。
隣、誰だろう?