お兄ちゃんは危険な××!

お兄ちゃんはわたしの様子をじっと見て、首をかくんと傾げた。


「なんか普通に接してくるから、おかしいなと思ってたんだけど……、もしかして効いてない?」


「は?な、なにが??」


「媚薬」


お兄ちゃんの言葉に硬直した。


び…びやくって、


だって昨日、

ただの風邪薬って…!



「失敗作か。ちっ」


「なんで舌打ちしてるわけ!?」


もしかして、ただ単純に実験台にされた?!


「でも、まあ…、これから効いてくるかもしれないし。じわじわと」


「っ、きゃ!」



< 229 / 266 >

この作品をシェア

pagetop