お兄ちゃんは危険な××!

引き寄せられて、すぐ近くにお兄ちゃんの顔があった。


「とりあえず様子見、かな……」


そう耳元で囁いて、そのままわたしの耳に唇をつけた。


「ひゃ!?」


何を……っ!


耳を押さえてお兄ちゃんを睨みあげると、お兄ちゃんは優しい表情でわたしを見ていた。

長い指がわたしの髪を弄ぶ。



どうしよう……

わたしの顔が真っ赤なの、きっとお兄ちゃんにバレちゃってる……



「優絵ちー」






< 230 / 266 >

この作品をシェア

pagetop