お兄ちゃんは危険な××!
「いい天気だなー。なっ!優絵」
「…‥そうですね」
朝の爽やかな通りを、二人並んで通学。
隣で伸びをするお兄ちゃんを横目でちらりと見ると、それに気づいたお兄ちゃんがあくびのせいで涙目になった目をこちらに向けてきた。
「ん?何か?」
「別に……」
「なんだよー、見惚れてんなよー」
「ち、違うし!うっざ!」
カバンを振り回してお兄ちゃんから遠ざかる。
お兄ちゃんはケラケラ笑いながら飛びついてくる。
ご近所のおばちゃんが仲良しねぇという視線を送ってくる。
わたしはたまらなくなって駆け出した。