お兄ちゃんは危険な××!
口をぱっかり開けていたわたしの背中に、怜奈ちゃんが飛びついてきた。
「う、わ!怜奈ちゃん、おはよ」
「はよー。あれ?日菜子どーしたのそれ。もう体操服着てるの?」
「着てる着てるー。楽しみ〜」
「やるね!うちも着てくればよかったな!」
怜奈ちゃんはにかにか笑って、日菜子の頭をグシャグシャにした。
二人を複雑な思いで見守っていると、誰かがわたしを呼ぶ声がした。
今日はよく呼ばれるなーと思いながら振り向いた。
「!!」