お兄ちゃんは危険な××！

「ごめんなさい木戸先輩っ」


二人から遅れて走ってきた私はお兄ちゃんの代わりに木戸先輩に謝った。


「おっ、センリ妹！」


「何ですかその呼び方！？」


急いでいるにも関わらず、そうつっこまずにはいられなかった。


センリ妹ってほんと何！？


「だーってさーあ、名前で呼んだらセンリに殴られんだもん」


木戸先輩はヘラッと笑って頭の後ろで手を組んだ。

先輩が笑うと両頬にえくぼが出現する。


「ところで何してんの？」


そうでした！！


木戸先輩がコロッと聞いてきて、私はあわあわと手を胸の前で振った。


「や、ちょっと取り込んでてっ…き、気にしないでくださーい！」