お兄ちゃんは危険な××!

ドザザザザ――


「きゃああっ!?痛っ痛っ!」


私が外に出た途端という、非常にいいタイミングで飴が降ってきた。


色とりどりの飴を頭に受けながら、お兄ちゃんのもとに走りよる。


「どうして飴が降ってきたの?ネズミは何もしてないのに!」


お兄ちゃんはサッカーボールを地面に置いて、ボールの上に足を乗っけている。

その向こうでは二井くんが必死にネズミを運動場の端に追いつめようとしていた。


「あのスイッチは」


お兄ちゃんはボールをポーンと蹴って二井くんにパスした。

二井くんは受け取ったボールをネズミに当てようと蹴るも、すばしっこいネズミにはなかなか当たらない。


「金平糖をモチーフに作っていて、その突起のうちのどれかがOFFでどれかがONなんだ。たぶん走りまわってるうちにお腹の中でスイッチ押しちゃったんじゃない?」


お家モードでにこっと笑って振り返ってきた。



笑ってる場合じゃないよ!?

お兄ちゃんのほっぺたつねってやりたい!

キャプテンモード戻ってこーい!


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