お兄ちゃんは危険な××!
キック!
お兄ちゃんが放ったボールは見事ネズミに命中し、ネズミはその衝撃でコロッと何かを吐き出した。
凹凸のある、キラキラ光る小さなもの。
金平糖スイッチ!
「やったあ!」
さすがはキャプテン!
私はネズミがのびている間にすかさずピンク色をした金平糖のスイッチを回収した。
ええっと、へこんでる突起はたぶん《ON》だから……
へこんでない突起で押せるやつは、
これだ!
私は恐らく《OFF》であろう突起に指を当てて――
「えいっ」
カチッ
と音がした。
その途端、飴はパラパラと勢いを弱めていき、やがてやんだ。