お兄ちゃんは危険な××!
私は放心して空を見上げた。
――や、やった。
やり遂げたことの嬉しさに、ほふっと頬が紅潮する。
そして体の力も抜け、飴の散らばる校庭の真ん中でヘナヘナと座り込んだ。
そんな私の頭の上に、お兄ちゃんがポンと手を乗せる。
「任務完了だな」
お兄ちゃんのせいなんだけどね!?
私はお兄ちゃんに呆れた顔を向けてから、お兄ちゃんよりちょっと遅れてそばにやってきた二井くんに目をやる。
…さすがに、ここまできたらバレちゃってるよね。
二井くんは私が手に持っている金平糖をじっと見てから、お兄ちゃんに顔を向ける。
「これ、須藤先輩が?」