お兄ちゃんは危険な××!
日菜子が何か床に落ちているのを見つけて拾い上げた。
「あれ?なんだろ~これ。甘い匂いがする」
くんくん、と日菜子が匂いを嗅いでいるのは……
「あ!!」
金平糖スイッチ!
私は慌ててポケットを探った。
ない!ない!
お兄ちゃんから奪っておいた金平糖スイッチがない!
「ひ、日菜子ストップ……!」
慌てて日菜子に手を伸ばすも、遅かった。
ぱくっ、
ゴクン。
日菜子はそれを、
飲み込んだ。
きゃああああああ……
床に落ちてたもの食べちゃいけません!
《大雨注意報 完》