花を愛すように君を愛そう。



それからいつもの定位置の縁側に二人で並んで座ってお話の時間です。


「来るとは聞いたが・・・。


お前、学校サボってないか?」


あ、ばれてしまいました。


「今日は早い日なんですよ」


そういっていつもごまかし続けているので嘘はばれているのでしょうが、


「そうか」


と、納得したふりをしてくれました。



今日はお稽古の日なのでどんな花を使うか、なんて話をしまして・・。



ほんとにのんびりした空気が心地いい。


いつまでも壊れないで欲しいのに。



今日は早めに家に帰されてしまいました。


あ~あ。残念。


何でも今日は父に早く帰らせるようにと、言われてしまったそうです。



こんなところまで手を回すなんて・・・。



酷い。



< 41 / 53 >

この作品をシェア

pagetop