花を愛すように君を愛そう。




考えれば考えるほど自分が嫌になります。



だからもう考えるのはやめにしてリビングへ急ぎます。


リビングに入るとめずらしい方がいました。


「お父様、今日はお仕事は・・・?」


お父様が朝から家にいるなんて何年振りでしょう。



きっと・・・。 
何かあるのでしょう。



「今日は久しぶりに休みなんだ」


お父様はそれだけ言って黙り込んでしまいました。






朝ごはんを食べ終わるとおとうさまが口を開きました。


「今日・・・。

学校から帰ってきたら話がある」



「今日は放課後、お花のお稽古があるのですが・・・」



「稽古の前に来なさい」



それほど大事なお話なのですね。


何だろう? だなんて思いません。



話が何なのかはばればれですから。





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