あのね、スキ

自分の気持ちを
相手に押しつけてるだけのあたしが
由季さんに偉そうな口を聞いた。


「実紅ちゃん...。」


それなのに、
心配そうに覗き込んでくれる由季さんは
すごくいい人だよね


『ご...め..なさい』



涙が邪魔してうまく言えない


由季さんの困った顔を見ても、
常識のないあたしの涙は止まらない。



< 23 / 54 >

この作品をシェア

pagetop