あのね、スキ
「何って...コイツが由季に」
『由季さん..すみませんでした。いきなり怒鳴ってしまって。
どうも、コントロール出来なくなっちゃうんです..。
先輩のことになると、テヘ』
由季さんの"テヘ"には
やっぱり負けちゃうか…
先輩の言葉を遮り
笑顔を作ろうと努力するあたしを見て、
由季さんは何かいいたげだったけど
由季さんに頭を下げたあたしは先輩の横をスルリと通り過ぎ、
外へと飛び出した。