あのね、スキ
『先輩!一緒に帰ります』
帰ってもいいですか?
何て疑問系にしちゃだめ。
"無理"って言われて終わり
そんな事を考えていた
あたしの耳に届いたのは
「由季が待ってる」
"由季"って名前。
表情1つ変えずに
あたしにそう告げると、
先輩は歩き出してしまった。
"由季"さんって言うのが、
先輩の幼なじみで先輩が
想い続けている人。
今日も来てるんだ...
ここ最近、毎日じゃん。
何て思っても笑顔は崩せない
『じ、じゃあ..校門まで』