あのね、スキ


『先輩!一緒に帰ります』



帰ってもいいですか?
何て疑問系にしちゃだめ。

"無理"って言われて終わり


そんな事を考えていた
あたしの耳に届いたのは


「由季が待ってる」


"由季"って名前。


表情1つ変えずに
あたしにそう告げると、
先輩は歩き出してしまった。


"由季"さんって言うのが、
先輩の幼なじみで先輩が

想い続けている人。


今日も来てるんだ...
ここ最近、毎日じゃん。

何て思っても笑顔は崩せない


『じ、じゃあ..校門まで』



< 7 / 54 >

この作品をシェア

pagetop