Love is 〜愛を教えて?〜
「よぉ!翔太ぁ」
店に入ってすぐ声をかけられる。
「お前勝手に電話きってんじゃねーよ」
「ごめん、ごめん、まぁ座れって!お前に聞いて欲しいことあるんだよ♪」
「な、何だよ」
「俺……出会っちゃったんだ……運命の人に!!」
はぁ……始まったよ。慎一のうぬぼれ。こいつは普段は普通なのに何故か人一倍惚れやすい。そんでいつも猛アタックして重すぎて振られる…。
「いつ、どこで、どんな子?」
「昨日、駅前のコンビニ、小柄な子」
即答……。
「その子はお前のこと知ってんの?」
「いや、その子が小銭を落としたのを拾っただけだから、多分知らない」
「お前は名前とか知ってんの?」
「…………」
「知らないのかよ、じゃあ無理なんじゃねーの?」
「そんなこと……ない」
めんどくせーなー。
「じゃ頑張れ」
「おいおい何だよー他人事みたいにー」
「他人事だろ!」