honey*bitter~赤い車の秘密
帰りの車で、楽しそうに笑ってるちいを見て少し安心した自分がいた。
「今日はさんきゅな?
がっつ上手かった♪」
ちいの家の前。
車を降りたちいに、窓を開けて言った。
「結局あたしも作ってもらっちゃったけどね…」
「でも楽しかったじゃん?
俺はそれにお礼。
だからいーじゃん?な?」
って手をだして頭を撫でた。
「うん、ありがと〜♪
…あと、パーカー…」
「ん?」
「返しても、会え…ますか?」
いきなり敬語で、うつむいて言うちい。
それが愛おしくて
「おー。ちいはまず忘れねえことからだな?笑」
わざとからかってみせた。
「またひどい!
…じゃあ、おやすみ?」
「ん、おやすみ。」
ちいが家に入るのを見送ってから、車を発進させた。