honey*bitter~赤い車の秘密




「しゅ…」



俊介の手が頬に触れて、反射的に目をつぶった。


………!



これは、キス…だよね?




「……好き」




混乱するあたしをよそに、
真剣な目をした俊介が真っ直ぐにこっちを見て言う。





「……あたしも、すき」




自然と、口から出ていた。



「…まじ」



言ったのは俊介なのに。
なぜか驚いてる俊介がおかしくて、



「そうだよ?」



って、今度はあたしから俊介の頬にキスをした。






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