honey*bitter~赤い車の秘密




「彼女が、こんな子供でもいーの?」



立ち上がり、砂をほろう俊介にそう聞いてみた。


なんたってまだ学生だし、

考えも、行動も
俊介からしたら幼く見えるはず。



もっと似合う人がいるんじゃないかな。



なのに、さ?




「…『彼女』は、そんなん関係ねーじゃん

俺ん中で、ちいは、ちい」




なんて、予想以上に嬉しい答えをくれたのが嬉しくて。



繋いでた手をぎゅっと握りしめた。






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