honey*bitter~赤い車の秘密




「ちい、ちーいっ」


着いても起きる気配のないちいの肩を揺すると、


子供見たいに寝ぼけながら、俺の顔を見る。




「ずいぶん寝るよなぁ〜」



って言うと
すごく申し訳なさそうな顔をしたちいに、必死で笑いを堪える。




寝顔見れたから十分満足してんだけど?



そんなのは内緒。



「ほら降りるぞっ」




少し強引に手を引くと、ちい俺のパーカーを抱きしめたまま降りてきた。





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