honey*bitter~赤い車の秘密

優しい嘘




そんでもって。



付き合ってから1ヶ月が経とうとして、
2人でいるのにも、もうだいぶ慣れた。




最近は、記念日には何をしよーか迷い中。


きっと、色んな過ごし方をしてきたとは思うし

それに負けたくないし。


俊介に、下手なことはしたくないもん!





…そういうことは、もちろんこの子に相談。




――




「はーるか♪」



学校について早々、いつものようにポッキーをくわえる遥の肩を叩くと、



「のろけはもういらないんだけど〜」



嫌みっぽく、かつだるそうに振り向いた。



「いやいや。ただの相談だもん!」



…相談、だよね?(笑)


あたしが話すと、
相変わらずだるそうに聞くはるかは

聞き終えたあと、表情さえ変えず


『のろけにしか聞こえない』



って呟いた。








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