honey*bitter~赤い車の秘密
「じゃあ、俊介の…お姉さん?!」
「そーなります。」
「ご、ごめん……」
顔を真っ赤にして俯くちい。
そんなちいを見ると、意地悪せずには
いられなかった。
「触られたくなかった、んだっけ?」
「……うぅ。ごめんなさい」
「嘘だっつーの。
寒い?車もどろーか?」
ちぃの手を握り、立ち上がろうとした。
瞬間、ちぃに手を引かれた。
「これ、大事にする!!」
片手に手袋をはめて、笑ってみせた。
「俺、いっつも居れるわけじゃないから。
いっつも手、繋いではやれないから。
だから、他のやつには触らせんなよ?」
本当は、そっちの意味の方が強いんだけど。
なんてこいつには言わない。
「…だいすき」
ちぃは立ち上がると、少し背伸びをして
俺の頬にキスをした。
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