honey*bitter~赤い車の秘密


顔を話すと、照れくさそうにふっと笑って
下を向いたちい。

その顔がいつもより大人っぽくて
少しドキッとしたりした。



「戻ろか?」

俺も恥ずかしくなって、隠すように
ちいの手を引いた。

上着をちいの手に預けて、
車の鍵をあけた。

「っあーーーー!」


乗り込むなり、ちいが叫んだ。


「何だよ!」

「早くかえろ?」

「はぁ??」

なんなんだいきなりこいつは。


「はやくーっ!」


足をばたばたさせて言うちいの顔は
心なしか楽しそうで

意味もわからず車をとばした。




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