だから、また君は


嘘だった。

わたしの携帯は無言のまま。


「瑞季?どした?」
「わたしは今日パスの予定。」
「なんで?」

"誘われてないから"

「今日病院行かないといけなくて」
「どっか悪いの?」
「定期的な通院~」
「残念だなあ」


智子はため息をついた。


嘘をついてしまった。


でも…仕方ないよね。



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