だから、また君は


「だから俺も…」
「も?」
「あいつが好きだ」




…………。


「は」
「いや、ごめんな」


思わず殴りたくなる。

胸ぐらまで掴んだが…やめた。


「殴るかと思った」


そう言ってケラケラ笑う先輩は
くそがつくほど無邪気だった。

そんな様子を見ていたら、


「殴る気も失せました」
「そーかw」



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