だから、また君は


「あ、智子はっけーん!!」


隣のクラスの塾の知り合いが
教室のドアから顔をだした。


「紗季と千秋じゃん♪」


中村紗季と高田千秋。

この02人…まずい。


「智子も、もう行くよね?」
「うん。あ、瑞季行けないって」
「え?別に誘ってないし。」
「誘ってないのに断らるとかw」
「図々しいにもほどがあるw」
「…え?なに言ってるの?」


智子が困惑している。

ごめんね、さと。

わたし、嫌われてるの。


「あんな陰険なやつほっとけw」
「そうそう♪憑依される前に♪」
「憑依って?」
「あいつ付きまとうじゃん~」
「ちょっと優しくしただけで」
「「調子のってるよねー」」


視線が痛い。

もう帰りたい。

消えてしまいたい。


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