だから、また君は

03



「信じらんない、信じらんない」


歩く足に力を込めながら
人気のない廊下を叫びながら歩いた。


「うるさいなあ―…」


横を見ると誰もいない教室で
机に突っ伏してる人がいた。


「あ、ごめんなさい」
「別にいいけど―…」


その人はゆっくり…というより
のっそりと起き上がった。


ボサボサだけど長い黒髪、
目を見た瞬間にわかった。


あ、あの人だ。


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