だから、また君は
その日から、智子以外は
塾の人はわたしの敵になった。
馬鹿だったのになんで?
そんな声もよく聞こえた。
わたしだって悔しかった。
普通だとか馬鹿とか言われて
うれしい人がいるわけない。
必死で勉強した。
それ以来、02位を譲ることは
決してしなかった。
「話しかけないで」
「付きまとわないで」
そして、わたしが志望した高校に
彼女達02人も志望届を出した。
「負ける」ことは、
彼女達のプライドが許さなかった。