だから、また君は
花火と再会
01
―…キーンコーンカーンコ-ン
「終わったあ!!」
「夏休みいっ!!」
まだ終了の挨拶は終わっていないが、
教室のあちこちで歓声が起こった。
「はしゃぐのはいいが、課題やれよー」
年をとった担任、平山先生が言う。
「平ぽんわかってるよ♪」
「誰だ~?平ぽんなんて言ったのは」
平山先生こと平ぽんは、
生徒第一のわたしが大好きな先生。
多分学校内でも一番人気だ。
「瑞季、今日の夜暇?」
歓声の中で智子が聞いてきた。
ちょっと考えてから、
多分大丈夫と答えると彼女は笑った。
「花火しようよ♪」
「02人で?」
「僚先輩も来るって♪」
いつの間にそんな仲良く!?
心の中で叫びながらも
顔では笑みを絶やさなかった。
「ってことは…聡先輩は?」
「連れてこれたら来るって♪」
キャー//と叫ぶと、
智子はわたしの肩をバンバン叩いた。