だから、また君は
やって来たのは、見慣れた僚先輩と
初めて見た向島聡先輩だった。
「みんな、盛り上がってるか?」
いつも通りにちょっと偉そうな
僚先輩は聡先輩の横でニヤニヤしていた。
多分智子のことを知っているのだろう。
「向島…聡です。よろしく。」
先輩が自己紹介したのをきっかけに
謎の自己紹介大会がはじまった。
「あ、篠田…篠田智子です!!
01年05組の14番で…今日は
あの…無理にごめんなさい!!」
「別にいいよ、よろしく」
智子の顔が真っ赤になった。
「藤野…「相田将です。」
「なによ将!!」
「ご存知の通り俺は相田…「藤野瑞希です!!」
その瞬間、聡先輩の眉が動いた。
「藤野…瑞希…あの?」
「はい?」
「…よく見るとそのままだ」
「え…?」
「…みーちゃん」
「み、みーちゃん!?」