だから、また君は
その後はとにかく…
02人の世界に入ってしまって
残された俺らはどーすんの?
といった感じで寂しかった。
「相田くん…?」
隣にいた篠田が口を開いた。
「なんだ…?」
「自分の恋と友達の恋
どっちを押し進めるべきかな」
「へ?」
「わたしは瑞季が大好き。
向島先輩も…好きなんだ。」
そうか。
篠田は瑞季の恋を知りながら…
「(先輩が瑞季好きになったら)
わたし、友達でいられるかな。」
「(篠田が先輩と付き合っても)
お前らなら大丈夫だと思う。」
篠田は寂しそうに笑うと、
あいつらをこっちの世界に
引き戻さない?と言った。