だから、また君は
「点火ー!!」
あいつらも無事に引き戻し
やっと花火をはじめられた。
「よ…よかったな」
瑞季に近づいて言った。
「は?なにが」
「先輩と話せて」
「…うん…まぁ」
「これで一歩前進だな」
「え…ちょっと!!」
瑞季のためを思えば、これがいいんだと
無理に自分を納得させた。
「瑞希!!」
遠くで篠田が瑞季を呼ぶ声がする。
友達思いすぎる篠田。
もっと自分を押せよ!!
と言ってやりたいけれど…
無駄なのは百も承知だ。