だから、また君は


「将…少し休めよ」


竹刀を振る俺に話しかけるのは
瑞希が「好き」な向島先輩だ。


「…いい」
「試合も近いんだから」


無理に渡されたお茶を手に
ただただ座ってボーッとした。

考えるのをやめるって
凄い楽なことだと再認識する。



考えるのをやめようと
剣道に専念してみたが、意外といい。


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