もっと…ずっと…
「私そんなに暇じゃないんで!あっ英梨暇だから相手してあげて。」

梓はそう言って店の出口に向かった

「えっ梓!ちょっといいの?」

と梓は英梨に後ろ姿で手を振った。恵利はニヤけた

『私将真君狙ってるんだよねぇ~』

と英梨は暴走し出した

「じゃ踊ろ踊ろ」

英梨はウキウキになった。梓は店を出て、おぼつかない足で階段を登り屋上のベンチに座った

「お前飲み過ぎ」

梓に話しかけて来たのは洋平だった。洋平は梓の前でしゃがんだ

「また、あんたかぁ」

「今日は男連れまわしてないみたいだな」

洋平は相変わらず無表情だった

「あのね、私だっていつも男と一緒にいません。あんたこそ女に興味ないの?」

「俺はその辺の女じゃ満たされないの。」

洋平は少し微笑んで立ち上がって柵にもたれた

「へぇ~じゃなに。ボンッキュッボンッみたいな女とか、まさか金持ち?」

梓は洋平の方に振り向いた

「バーカ。そんなんじゃねぇーよ」

洋平はまた無表情だった

「私も結構いい女だと思うけど」

梓は立ち上がって洋平の顔を覗いた

「お前周りからチヤホヤされすぎ過ぎなんだよ。」

「何それ!あ~!ねぇ~お酒持ってきてもらっていい?」

梓は空っぽのコップを振って洋平に頼んだ

「わかったよ」

洋平はそう言って空っぽのコップを持って屋上を出た。梓はベンチに腰を下ろした

「寒い~」

梓は思わず呟く。梓は上の服一枚にショートパンツの下に黒のタイツを履いていた。そして、少ししたら洋平が来た

「はいよ」

と洋平は透明の飲み物が入ったコップを梓に差し出した
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