きっと、最後の恋


私は走り出した。


後ろを向いた途端、涙が溢れてきたから。



グイッ

!?


「言いたいこと言って逃げんなよ」


え…??
瑞希…??


「逃げてないし…」

「じゃ、こっち向けよ」


「嫌…っ」


私は無理やり瑞希の方を向かされた。

瑞希の片手は私の顔、もう片方は私の腰にあって動けない。


泣き顔をばっちり見られた。


「離してっ!!」

「やだよ」


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