君がシンデレラ!
「ねぇ、あの宮田って、あんたでしょ」
相棒マルがぼそっと言葉を発する。
「な、なぜわかった…!!?」
「いや、だってあんたスリッパ履いてんじゃん
つーか女子であんなきったねー字書くの宮田しかいないじゃん、バレないと思ってるとか馬鹿なの?」
さすが、長年の付き合いなだけあるぜ、マル。
……ピーン!
あ、あたし、ひらめいちゃったもんね!!!
「じゃマルが宮田ってことにしてさぁ、
丸永…まるなが…まるなや…まるみや…みや…宮田!!!みたいな!!!」
………………。
はい、しばしの無言タイム。
あの、あたしね、こーゆーシーンとしたの苦手ってか、黙ってらんないというか、
「これアリだわー」
「アリじゃねーし」
マルの鋭いツッコミ入りまーす。
だめ?と言って見ると、奴はあからさまに深い深いため息をついた。
そんでさらにあからさまにめんどくせーなコイツって顔をするんだ。
「まるみやまで頑張ったのは評価するけどさ、
そっからどうして宮田になった」
「え、難しかったんならもっかいやるけど」
「おいふざけんな
時間の無駄遣いすんな」