君がシンデレラ!
あっさりマルから身代り作戦はNGがでて、
そうなってくると最終手段は……
「宮口!頼む!残るはあんただけが頼りなの!!」
C組の宮口!!!
宮田と一文字違いの宮口!!!
あたしは今までの経緯を話したあと、両手をパンッと合わせて懇願した。
「まぁだいたい話はわかったけどさ、俺、そもそも男だからね」
「んなこたぁ知ってるよ」
「男子の靴の色知ってる?
青だよ。宮田は赤、女子だろ、お前」
…………。
ちらりと宮口の足元を見ると、青いラインの入った学校指定の靴。
あ、あたしとしたことが…男女で靴の色が違うって忘れてたぁ!!!!
「あぁあぁあああ……」
「や、いんだけどね?
俺が関谷んとこ行ってやってもいんだけどね?秒速でバレるよ?」
で す よ ね!!!!!!
男女で靴の色が違うだなんて、あたしでも知ってるんだもの!忘れてたけど!
それを奴が気付かない訳がない!!!
「うちは最初っから気付いてたけどね、
あんたいつ気付くんだろと思ってたらぜんぜん気付かねーんだもん」
マルがふんっと鼻を鳴らす。
「言ってよ!もっとはやく言ってよ!!」
「とんだドジっ子だな」
もう、マルも宮口もダメなんじゃ無理だよ…
だってあたし、そんな友達多くないし