君がシンデレラ!



まずい。



足を止めた原因は階段を下りてくる男にあった。

彼はあたしの同級生

かといって話したことはない。

関谷海



奴と話したり…万が一靴拾ってもらったりしたら…

確実に明日のあたしはない。



そして不幸にもあたしの万が一の予想は当たり、彼は靴を見つける。

それを拾った所でちょうど目が合った。



「あ」



…せっかく拾ってもらったのにごめん、

逃げる。



「ちょっ…」



ごめんなさい

マジごめんなさい

とにかく逃げたくて、靴放置して、元運動部なめんなってくらいとにかく全力で走った。



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