君がシンデレラ!
じゃ、と言ってその場から走り去る。
「意味わかんねぇし」
走ってる最中、後ろからボソッと不満そうにそう言う関谷海の声が聞こえた。
ボコッ
「痛っ」
体育の時間、頭にバスケットボールが飛んできた。
後ろを振り返ると、昨日の女子軍団の一部が。
「ちょっ、大丈夫?」
「へーきへーき」
けどやっぱり痛い。
頭をさすりながらバレないように女子達を睨みつけた。
だって堂々と睨んだりしたら、後が怖いから。
覚えてろよ、性格ブスども。
転んでケガしろ、バーカ
「宮田!危ないっ」
そう言うあたしが、投げつけられたバスケットボールに躓いて転んだ。
「へーきへーき…」
いや、痛いから。