ヴァンパイア様と猫
2
まぁさっきまでのことを毎日のように繰り返しながら今はもう夏休みの終盤に差し掛かっている。
今日もどうせ同じことの繰り返しだろうと思っていたお昼過ぎのこと。
それは本当に突然。
来訪者が来たのだ。
「粗茶ですが………」
そう言いながら氷と烏龍茶が入ったグラスを差し出すあたし。
今あたしの目の前に座っている人物は漆黒の黒の艶やかな腰まである長い髪に漆黒の目はクリッとして可愛らしく人形を思わせる風貌の美少女。
肌は焼けておらず白くて雪肌っていうのがピッタリだと思う。
身に纏っている服は黒のワンピース。
そのワンピースがさらに彼女の肌の白さを際立たせている。
見惚れながらそういえば…と考える。
依智…昼手前から見かけてない。
依智を思い出して分かったんだけどこの子の雰囲気もどこと無くだけど依智に似ている。
うーん………兄妹、かな?
兄妹と言われればそれでも納得できるのだが顔つきが全く違う。
そりゃ世の中に似てない兄妹もいるが…いくらなんでも似ていなさすぎる。
ということはやっぱり兄妹じゃないのかな?
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