ヴァンパイア様と猫

………。


「うわぁ!!ちょ…待て、早まるなぁぁぁあ!!!!!!落ち着けぇ!!」


こんな格好誰かに見つかりでもしたら恥さらしだ!!


一生の不覚だぁ!?


「うん、とりあえず俺より美依が落ち着こうか?」


…言われてしまった。


や、だからってそんな簡単に落ち着けるようなことじゃないよね、コレ。


だってお姫様抱っこなんかで校内に入ろうとしてたんだよ!?


もう注目浴びまくるし!!


それに面倒事に巻き込まれるの厄介だし。(←これが本音)




ということを話せば渋々だが降ろしてくれた依智。


よかった、ここで降ろさず校舎内入ってたら迷わず依智を家から追い出してたところだよ。


しかし何故渋々なんだろうか?


うん、変人の考えてることなんてさっぱりあたしにゃ分かんないよ、まったく。


ところで


「何処に行こうと?」


してたんだろう。


だって学校内にお姫様抱っこでしか入れないところなんてないもんね!!←当たり前


「んぁ?放送室」


…今さっきまでの婚約者云々の話題に何か関係するようなことあったっけ?と頭をフル回転させてみるも思いつかない。





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