ヴァンパイア様と猫

４

今は家のリビングでソファーに座りテレビを見ている。


隣には隙間がないんじゃないのか？ってくらいピッタリとあたしにくっついている依智。


え、あの後どうなったのかって？


いや、勝手に放送室使ったから多少は怒られるかな、と思いきやなぜか喜ばれるし。


なんか先生いわく「あの妙な転校生が来てから生徒の士気が乱れてたからこれで多少は落ち着くはずだ。ありがとう!!」だってさ。


もう先生としての威厳ないよね。


むしろ塵と化してるよね…なんて思ったり。


だからあの後怒られることも咎められることもなく周りから冷やかされる以外は普通に学校生活を過ごしました。




………でだ。


今はまだ夏休みが終わって間もない。


残暑がまだまだ厳しい。


とゆーことはだ。


いくら秋で夜とはいえ暑いこの季節。


なのに引っ付かれてるあたしは迷惑極まりない。


暑くて暑くてしょうがない。


「とゆー訳で離れろ」


真面目な顔で言ってみた。


「どーゆー訳だよ」


突っ込み返されました。


まぁその返事が妥当ですよね。


だって今さっきの心の声だし。





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