ヴァンパイア様と猫

だが聞こえていたみたい…。


「あれ、知ってるんだー? そうゆう話、疎(うと)そうなのに」


あぁ!!


さっくり酷いことを言ったよ!!


しかもサラっと言ったから危うく聞き逃しそうになったし。


「ちょっ…匙月先輩、疎そうって酷くないですか!?」


声を荒げながら言えば


「先輩、かぁ…。 ねぇ、"匙月"って呼んでよ」


って人の話はスルーっすか!?


ちょっ…こんなんで副会長なんて大役?務まってんすか??




「美依ー、心の声駄々漏れしてるよ。 てかさ、美依の方が酷くない?」


あ、そうかもですね。


しかも心の声駄々漏れとか…大事なことも無意識のうちに喋ってそう…。


「んー…ごめんなさい?」


『てかなんで疑問系?』


ぉお、ハモった!!


「………気分、かなぁ?」


と答えた。


まぁ疑問系だったのは特に意味がないんだけどね。


「ふーん? まぁいいや。 それより名前で呼んでよ」


え…結局そこに戻るんですか?


何も言わないでいると「スリーサイズ言おうか?」と言われた。


この人…なんて情報を………!!


先輩の鬼ぃぃい!!





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