ヴァンパイア様と猫

ただいま、リビングにいます。


ただし、あたしは床に小さく座り込んで水橋クンはソファーに座っている。


あたしの家なんだから普通は反対だろうと思うかもしれないが実は水橋クンに説教?されたため、こうなっているのだ。


説教の理由はもう分かっている人もいるかもしれないが…




「夜の住宅街で叫ぶもんじゃねぇよ?」


もともと背が低いあたしに対して背が高い水橋クンに見下ろされながら言われてるものだから威圧感がハンパない。


それでも人を寄せつけないオーラを出している水橋クンだ。


恐さ倍増もいいとこ。




「んで? 部屋はどこ?」


うにゃ? ………部屋?


……………何も言われてないんですが。


とりあえず使える空き部屋でいいのかな?


…となるとあたしの隣の部屋しか空いてないんだけど。


……………。


まぁ、いっか。


部屋に案内して自室に篭った。


「んにゃぁー…。 まさか下宿人が水橋クンだなんて…」


予想外もいいとこだよぉ…。


ただでさえ迷惑かけまくってるし水橋クンって人間離れしてるってのに…。


自分の運のなさを恨みます。





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