ヴァンパイア様と猫
冷や汗…どころじゃない、尋常ではない汗が背中をつたっていく感覚がした。
分かっていながらも自分の頭とお尻に手を触れてみる。
………デスヨネ。
分かっていたが猫耳と尻尾がある。
恐る恐る顔を上げてみれば妖しい笑みを向けている依智…いや、依智サマ。
人間とは危険を感じると本能的に悟るんデスネ。
いや、あたしの場合…人間じゃないから当てはまるのか?
本能的なモノは一緒だったり?
…なんて考えながら後ずさっていたため後ろにある"モノ"に気づかなかった。
そんな余裕があったことにビックリしたけどさ。
ボスンッ
「ニャッ!?!?!?」
何かに当たって…というか躓いて後ろに倒れ込んだ。
だが衝撃は柔らかく、代わりにあたしは疑問が。
なぜに柔らかい?
っていうかさ?
あたしの見間違いでなければ天井が見えるんデスヨネー。
ぇ、何コレ?
何かのドッキリー!!とか言ったり………しないですよね、ハイ。
ごめんなさい。
えっと………今までの流れを整理すると…こんな感じ、かな?
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