ヴァンパイア様と猫
や…ヤバい………。
あたしの本能がヤツは危険だと言っている。
冷や汗なんて可愛らしいモノではない。
そう、例えるならば………滝のような?
…滝って表現は大袈裟かもしれないがそう例えてもおかしくないくらいの汗が背中をつたっているように感じる。
ってあたし、なんか忘れてるような………?
なんだっけ?
………あ。
否定してないからこんなことになってるんじゃん!!
「誘ってなんか…」
ないって言おうとしたがそれは言うことは出来なかった。
依智がキスであたしの唇を塞いだから………。
「んんー!!!!!!」
突然のことに勿論、抵抗するあたしだが到底、男の力に勝てるハズもなく………
キスは続行。
一分経過………。
もう一度抵抗してみようと口を開こうとしたら舌を入れられて大失敗に終わった。
てかむしろ悪化した。
二分経過……。
バシバシと背中を叩いてみるも効果ナシ。
三分経過…。
そろそろマジで息苦しくなってきたのでなんとか伝えてようやく離してもらえた。
あと少しで三途の川がみえてたかも。
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